From Tokyo Surburbia Vol.1
Posted on 2012.11.19
written by 山本雅也

「はじめまして。」
Hello!ドギーバック!鼻毛の伸びるスピードが常人の1,1倍、つまり普通!山本雅也です。好きな食べ物は、ふりかけ。ふりかけの万能さ加減には、もう脱帽ですね。結婚式で新郎新婦にふりかけるもよし、アクセサリーとしてTシャツにまぶすもよし、洗顔のスクラブにもよし、部屋に絨毯のごとく敷き詰めてカブトムシを飼うもよし。お祈りするときは、願掛けよりもふりかけ!ああ、なんて使い勝手がいいのでしょうか!この奇跡の粉を発明した偉人に会いに行って、頭の上から、ふりかけをふりかけて、テクノにノって共に弔いの踊りを舞いたいです。ちなみに夏は、かき氷にふりかけるのがお決まりのパターン。宇治金時にも良く合います。セオリーは、おさえておきたいものですね。
 初回ということで何を書くべきか、三日三晩ぐっすり寝ながら悩んだ結果、ふりかけ談義というなんともベタな入りをしてしまいました。引き出しの少ない自分を叩きのめして、ふりかけでお焼香してあげたいです。
 テーマは、「From Tokyo Surburbia(郊外)」。東京郊外出身の筆者が、日々頭の中をぐるぐるしていることをのんべんだらりと書き綴っていきます。では、よろしくです!

「東京生まれ東京育ち」
 こう言うと、人によっては、なんだか嫌味に聞こえてしまうらしいですね。鼻の穴が3つある敏感な人は、勝手に洗練されたハイソサエティな香りを嗅ぐってしまうと聞いたこともあります。が、残念なことに、本人には、まったくそのつもりがないことを言っておきましょう。うん、まったくない!今の日本の外交力くらいまったくないよ!ゼロだよ!インド人が発見した概念、ゼロだよ!つまり、東京にもいろいろあって、東京全部がいわゆる“東京”なわけではないのです。東京は広い。東京は様々。だって、シンガポールよりも広いのだもの。
 東京は東京でも、東京都下の多摩エリア、多摩ニュータウンで生まれ育った。中途半端な東京人。小学校の時、社会の教科書に「団塊ジュニア世代のベッドタウン」「ドーナツ化現象の温床」「住人の2割が実はたぬき」「団地妻と秘蜜の夕暮れ」「百草団地」とかなんとか、自分の街のことが、事細かに載っているのを見て、変に感心したもの。と同時に、この面白みのない、躍動感のない人工都市をコンプレックスに感じていた。わかりやすいものに憧れる、わかりやすい思春期には、わかりやすく都心を羨ましがったり。
 今思えば、自分の出自を恥じるなんて、マジイケてない!恥じたことが恥かしい。穴があったら、ふりかけ持って入りたい。でも今は、東京だけど“東京”じゃないニュータウンが育てたこの真っ直ぐな歪みを、大切にしたいと感じられるようになったわけで。

「ニュータウンには何でもある」
 22歳まで、ニュータウンに住んでいた。ニュータウンは、スーパーからホームセンター、デパート、公園や学校まで、きちんと整備されていて、まぁ便利で快適で清潔。まるでロールプレイングゲームだ。生活するにあたって、差し当たり何の支障もない。子供ものびのび遊べるし、若いファミリーにはうってつけの、それはそれは素敵なエリア。世の中的には、垂涎モノの垂涎タウン。でも、そのヨダレ大丈夫ですか?って。支障があった方が、躍動するってのに!不具合、はワクワクの根源なのに!
 「この街には何でもある。本当にいろいろなものがあります。ただ文化だけがない。」村上龍氏にあやかって、言いたくなるのも無理はない。遊びは、ボーリングやらカラオケやらゲームセンターやら、既視感のあるものばかり。飯屋は、既製品を提供するファミレスと居酒屋チェーン。ああ、支障がない!お祭りもない、事件もない、生き字引きのじいちゃんがやっているバーもない。そもそも語る歴史がない。渋谷のように街の歴史を紡ぐ事件が起きることもなく、地方のように共同体がひとつになる祭事もない。本当に、文化がないのです! 365日、同じ毎日、同じ景色。本当にのっぺり。こんなにべろーんとして大丈夫か?ってくらいべろーんとしてる。おでんで言うなら、確実に「はんぺん」。もちろん、カラシは無し。終わりなき「はんぺん」な日常が続いていくように見えたのです。当時、同じ感覚を持っていた人は、どれくらいいたのだろう?今となっては、わからない。
 

「Play It Yourself」
 人工的なエンターテイメントを受け入れられない自分にとっては、なんとも息苦しい街だった。待っていても、何も事件は起きない。誰かが楽しませてくれることもない。この状態から、どの方向に持っていくかが、運命の分岐点だった。のっぺりと暮らしていく?それとも、刺激のある場所を探しに行く?さてどうする?自分の選んだ選択肢は、仲間と一緒に事件を起こす、だったわけで。Do It Yourselfならぬ、Play It Yourselfの精神。遊びは、自ら作るもの。つまらないなんて愚痴る暇があったら、仲間と遊びを作る!これで、景色は一気に変わる。どんな遊びをしていたかは、また次回。
 大人になっても、Play It Yourselfの精神は続いている。いや、むしろツールが増えて拍車がかかる。いつだって、遊びは仲間と作るもの。竹馬にホッピングつけたり、学級新聞でマンガ連載したり、自転車が虎だったり、何だって良かった。ニュータウンは、反面教師的に創造性を育んでくれた。ぼやーっと待っていても、何も起きない。だったら、仲間と遊びを作る。この感覚が、最高のバイタリティ。
 東京郊外出身の28才が、Play It Yourselfをどこまで体現できるか。その軌跡を記録していくことにする。

(つづきます)

Yamamoto Masaya

東京生まれ東京育ち東京で働くサラリーマン。 知らないこと以外、全部知っている。 ありそうで何もないニュータウンで育つ。 何もないがために、DIYで作る癖がつく。 遊びも、仕事も、カレーも、仲間と作るのが信条。 脱サラして、歴史に参加する準備中。
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12-11-19  From Tokyo Surburbia Vol.1

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