東京×エロ Vol.1
Posted on 2012.11.1
written by かなみ

先日、かねてから観たいと思っていた念願の『日活ロマンポルノ』を観に渋谷のユーロスペースへ出かけた。

噂によると日活ロマンポルノは最近「女性が再注目!」「この時代だからこそ観て欲しい女性の強さ!」とかで人気だそう。女性誌で特集が組まれ、この上映会を前に女子限定の予習イベントみたいなものも開催されたらしい。

 まぁそんなことは小耳に挟みながらも、昭和の湿っぽい雰囲気が好きな私は特に自分が女性であるということも気にせず行ってみた。

そこで観た3作品は次の通り。

新宿乱れ街・いくまで待って!
70年代後半の新宿ゴールデン街で生きる若者たちを描いた作品。当時の若者やアパートの泥臭くてグチャグチャのメチャメチャさと、日本の夏の湿っぽさ。

恋人たちは濡れた
いい感じのさびれた港町に流れ着いてポルノ映画館で働く青年の話。あの時代っぽいわけわからなさ。

(秘)色情めす市場
大阪のドヤ街あいりん地区がまだ危険で凄まじかった頃、そこで働く娼婦の話。やっぱり湿っぽさを出すための夏と、主人公のアバズレ具合とかダッチワイフが見所。

 ちょっと調べてみると、日活のロマンポルノは1960年代後半、日活で創っていた映画の観客数の減少などにより映画の製作続行が不可能になったため、低予算で利益があがるものをということで誕生したものらしい。そのため、約70分の本編のうち10分

に一回の絡みシーンさえ入れればなんでもあり!そんな制約の少なさから、若手の映画監督にとっては絶好のチャンスであった。

さて、念願のロマンポルノを観て大好きな昭和の空気に浸り終わった私は、映画館を出て渋谷のド真ん中にあるラブホ街をひとり歩きながら考えた。

まず第一に、女性に人気ってホント??
確かに会場には女性がいた。
しかし、大抵はロマンポルノに青春を重ね合わせたおっちゃんで、女性は基本的に後部2列の女性専用シートぴったりくらい。
それに、私が映画を観た感想としてこれを観て女性が「女性の強さステキ!」と思うとは到底思えない。劇中の女性は強い。
しかし、強姦されてもまったく平気な女、殴られて「いやっ、いやぁ~~」と言いながら股を開く女、全然関係ない話をしてるのに雇い主の奥さんが「…ねぇ、キスして」とかおかしいでしょ!
実際会場いた女性は何度も失笑していた。ドMの女性だって居るだろうし、私みたいに「あ~わけわかんなくておもしろっ」って女性もいるだろうが、それが一般的に「女性にアツイ!」とか「女性に観てほしい!」に繋がるとはサッパリ思えない。
ロマンポルノの「ロマン」はどう考えても男性のロマン。
つまり、「女性に人気」っていうのはまったくもって自然発生的なものじゃなくて、ただの情報操作だということ。

(つづきます)

かなみ

イタリアと日本のハーフ。ライター。
自由を求める美術学生として日々奮闘中。
かなみの記事一覧
12-11-01  東京×エロ Vol.1
12-12-28  東京×エロ Vol.2

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